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警察官といえば交番勤務のおまわりさん。その給料事情を探る

2018.3.2

交番で働く警察官。地域の治安を守るありがたい存在。忙しそうだけど、その分の給料はもらえてる?

警察には、一般企業よりも明確なピラミッド構造があり、交番などに勤務する『巡査』から徐々にステップアップします。

高額取りなイメージがあるけど、その給料がある年齢では「頭打ち」になるという指摘も。お巡りさんの気になる給料事情とは?

警察のヒエラルキー、交番勤務とキャリアは給料も違う?

全国には約30万人近くの警察職員がおり、私たちの平和な生活や安全を守り続けてくれています。この警察組織にいる警察官は、ヒエラルキー(階級制度)によってピラミッド型の組織体系によって統制されています。

警察官の階級制度とはどのような組織体制になっているのか

そのピラミッドは9階級に分かれており、巡査から始まって、警視総監がトップとなります。
(巡査→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監)

警察官は、地方公務員(交番勤務から始まる警察官)と国家公務員(キャリア組の警察官)では、始まる階級が異なります。地方公務員の警察官は『巡査』から始まり、『巡査部長』『警部補』『警部』と順番に階級が上がっていきます。その一方で国家公務員の警察官の場合は、国家Ⅰ種採用者は『警部補』、国家Ⅱ種採用者は『巡査部長』から始まります。そのため階級の上がり方が早く、30代で『警視』(警察署長クラスの階級)になる人もいます。

巡査と警部補では2階級違うため、給料には大きく影響すると言っても過言ではないでしょう。

警察官が階級を上げるための方法

昇任試験に合格しなければなりません。この昇任試験は『警部』までは選考によるものではなく、筆記試験や面接試験などの成績によって決まります。検挙などの実績を加味しないの?と思うかもしれませんが、都道府県によって犯罪の発生や内容が異なるので、実績を加点対象にしてしまうと昇任に不公平が生じてしまいますよね。同一階級の警察官が公平に昇任できるように、このような制度となっているようです。

警察官は交番勤務などの巡査からスタートして給料がアップしていく

交番に勤務している警察官の給料はどのくらい?

  • 警察官の給料は、人事院や各都道府県が定めている『公安職俸給表』から基本給を算定されています。巡査での初任給は、他の地方公務員より2~3万円ほど高いくらいです。
  • 交番勤務が始まると、通勤手当や住居手当、夜間勤務手当や超過勤務手当なども基本給にプラスになります。
  • 扶養している家族がいる場合は、扶養手当も支給されます。そのため、手取りで約16万円~25万円くらいにはなるでしょう。
  • 階級や勤務年数によって基本給が異なるので、同じ交番勤務でも巡査部長や警部補になると給料がアップします。
  • 巡査は俸給表の1級から始まり、巡査部長になると2級、警部補では3級相当となります。

国家Ⅰ種の採用合格者は警部補から始まるため、数年で警部に昇任するようです。同じ年数の勤務をしても、地方公務員と国家公務員では年収が倍近くなるようですよ。

警察官の昇任と給料事情。交番勤務は短い大卒者が有利!?

大卒者と高卒者では、昇任や給料に大きく差がでるのでしょうか。

最初に受ける巡査部長の昇任試験は、大卒者は採用後2~3年、高卒者は採用後4~5年経たなければ受験資格を得ることができません。次の警部補の昇任試験も、受験資格を得るには同じくらいの年数がかかります。そのため、交番勤務などの期間が高卒者のほうが長くなります。一回の試験で昇任していくことを考えると、スパンの短い大卒者のほうが有利でしょう。

しかし同じ階級内では、大卒者も高卒者も給料の差はほとんどありません。

警察官の階級とそれぞれの平均基本給

  • 巡査で約22万円
  • 巡査部長で約34万円
  • 警部補で約40万円
  • 警部以上からは3~4万円ほど高くなっていきます。
    各階級の総平均給与が約33万円なので、ちょうど中堅層あたりになる40代になるあたりからは、基本給が30万円を超えるようになるようです。

警察学校から支給される給料は魅力的な金額?

警察官に採用されると、長い教養課程が待っています。

まずは警察学校に入校して警察官としての知識や体力づくりなどの初任研修が始まります。その初任研修の過程が終わると警察学校を卒業することとなり、警察署に配属されます。3ヵ月間の職場実習を経験した後、「初任補習科」として再び警察学校に入校することになります。

大卒者は2ヵ月間、高卒・短大卒は3ヵ月間ある初任補習科では、初任研修と職場実習を踏まえて、さらなる知識や技術などを学びます。初任補習科を終えた後は、配属になっている警察署に戻って実践的な実習を行っていきます。

この実践的な実習を大卒者は4ヵ月間、高卒・短大卒は5ヵ月間行います。これでようやく初任の教養課程がすべて終わり、一人前の警察官となれるのです。

ここまで育てるために、大卒者は約15ヵ月、高卒・短大卒者は21ヵ月かかります。その間は基本給はもちろん、各種手当も支給されます。そのため、警察学校で勉強している間も給料が支払われているのです。

初任給は各都道府県警察によって異なりますが、大卒者で19万円、高卒者で16万円程度のようです。このほかにボーナスにあたる、『期末・勤勉手当』も年間4か月分ほど支給され、年収は300万円程度になるでしょう。

警察は勤続年数でも給料に大きな差。でもいずれ頭打ちに?

警察官には、巡査と巡査部長の間に『巡査長』という階級もあります。これは正式な役職ではなく、階級的地位として運用されているものになります。自動的に3年ほどで巡査長になり、巡査部長の昇任試験に合格しないと退職までその階級になります。

基本的に、巡査長のままでも基本給は上がっていきます。しかし、定年まで上がり続けるわけではないようです。同じ階級内である一定の号俸まで基本給が上がると、頭打ちになってしまうのです。そのため、ほとんどの警察官は昇任試験を受けて昇進しようとします。

給料は都道府県によって異なりますが、40代の巡査部長は年収700万円ほどになるそうです。給料は景気に左右されることがなく、リストラもありません。そのため安泰のように感じますが、東日本大震災以降に国家公務員の給与が減額されています。そのため、地方公務員である警察官も大幅にカットされるという可能性も大きいようです。

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