過去を思い出すと涙が出るのはどうして?心の傷に気づかないと

過去を思い出すと、悲しいわけでも、辛いわけでもないのに、涙が出てくることがあります。 これは、心の傷が癒えていないからです。 辛い出来事、悲しい思い出は時間が経てば過去のものになりますが、時間が経てば傷が癒えるというということはありません。 どんなに時間が経っても傷が癒えなければその、辛い出来事は現在進行形で存在し続けます。 辛いことほど忘れたいと思う気持ちが現れるものです。

過去を思い出すと涙が出てくるのは、まだ『過去』になっていないから

過去を思い出し辛くなり、涙が出てきてしまうことがありますよね?悲しくなり後悔したり、自己嫌悪で自分を否定してしまうなど色々あります。思い出すたびに涙が出てくる。何度も思い出すのはなぜ?

それはまだ思い出になっていないからです。過去が今現在生きているのです。人は思い出になった時、初めて「過去の事」と受け止めることが出来ます。そうすると「そんなこともあった」「あの時は辛かったけど、そのことがあるから今がある」と思えます。

思い出になるためには、傷が癒やされないと思い出にはなりません。

通常過去の嫌な出来事は、時間をかけてゆっくり癒やされていきます。いつの間にか思い出になります。人との出会いや、優しい言葉、夢や希望が自分を守ってくれ、自分を持ち上げるからです。

早く思い出にするためには、過去の自分を認めてあげるのが一番です。頑張ったこと、我慢したこと、辛かったこと、悲しかったこと・・・。
あなたはあなたのままでいいという事です。過去を否定しているとなかなか思い出にはなりません。

過去を思い出すと涙が出る。つらい気持ちに気づいてあげて

セラピーを受けていても、友達と話していても泣いてしまいます。時々ピンポイントでスイッチを押してしまうみたいです。

その時のほとんどの人は言います。「あれ?どうして涙がでるの?」「もう大丈夫なはずなのに涙が出る・・・。」きっとまだ大丈夫じゃない場合が多く、悲しさや苦しさに気づいていない振りをしているのです。涙はとても正直です。

頭では大丈夫と思っていても、心の隅では「まだ解決していない・・・。辛いことに気づいて」と言う気持ちの表れとして涙が流れてしまう可能性があります。

このように言いながら涙を流す人は、原因の過去をしっかり受け止めて、たくさん感情を出すとその時のことを思い出し話しても、もう涙を流すことはありません。

人間は辛いことや悲しいことをきちんと忘れるように出来ています。解決していなくても忘れることが出来るのです。そうしないとつらすぎて前に進めないから・・・。

過去を思い出すと涙が出るなら、心のままに泣けばいい

涙を流す事はストレス解消になる

言葉をしゃべれない赤ちゃんは、お腹が空いたら泣くことによって、お母さんにお腹が空いた事を知らせます。泣いている時点で、単に知らせるだけでなく、空腹によるストレスを外に逃がすということも同時に行います。

普通の大人がアクシデントで火傷をしてしまうと、水で冷やしたりします。これが赤ちゃんお場合は自分では何も出来ないので、痛みに対して全力で泣き叫びます。泣き叫んでいるうちに小さな火傷くらいなら、もの凄い早さで治ってしまうそうです。

大人は泣くことを我慢していますのでこのようにはいきません。痛みに対して全力で泣くことができれば、免疫の働きを100%活性化させることができるらしいのです。

泣くことを我慢してしまう男性よりも、よく泣く女性の方が長生きでいるのはそのためではないかと言われています。

悲しいから涙がでるのではなく、心の傷が癒えていないから涙が出る

飼っていたペットとの死別

悲しい思い出。例え深い悲しみだとしても、「悲しみ」は時間をかけて悲しめば自然と癒えて記憶も薄れていきます。しかし大人になると何十年も前に起きた過去の出来事を昨日のように涙するのは、その出来事に対する「心の傷」が癒えずに残っているから。

体は成長しても、心の傷の痛みは今も同じ痛さで続いているのです。「悲しい思い出」と「心の傷の思い出」は別物です。

放置された「心の傷」を更にそのままにすると、摂食障害、恋愛依存症、買い物依存症などの「依存症」不眠、自己否定などの「心の問題」になり心の苦しさの存在を知らせてくれます。

成長過程の人との関わりやケアがされた場合は「心の傷」が癒やされていくこともあります。傷の深さによっては、適切な癒しを与えない限り残ったままとも言われています。

心の傷の癒やし方。心の傷としっかり向き合って

an upset cute girl wiping tears. 出典:123rf

辛かったことを思い出し、出てくる感情をありのままに感じます。「泣きたいだけ無く」という言葉の通り、涙が出てきたら出るままにします。怒りが出たら、その怒りをジブの中でとことん感じるようにします。辛い過程ですが、とても大切なことです。

どんなネガティブな感情も受け入れる

出てくる感情すべて出すことが大切。恨みや強い怒り、どんなネガティブなことでもそのまま認め感じるようにします。頭による意味づけよりも「心で感情を感じる」ことがとても重要です。

一度に全部やる必要はない

出てくる感情が大きい場合は、一度に全部やろうとしないで、時間を起き、何回かに分けてやるようにしましょう。

場合によっては感情が大きく何度やっても全く変化がないように感じる事もありますが、出てくる感情を感じ続けることで扱うべき感情の量は着実に減って行きます。繰り返すこと出少しづつ傷が癒えるのです。根気よく続けましょう。